スポーツのち晴れ

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「日本サッカーの日本語化」について考えてみる

近年の日本サッカー界は欧州で流行している新しい言葉が次々と入ってくるようになった。「ハーフスペース」・「ポジショナルプレー」・「戦術的ピリオダイゼーション」。「デュエル」もその一つと言えるだろう。

 

欧州のトップレベルで使われている用語を比較的容易に知ることができるようになったのは良い点であることは間違いない。

 

しかし我々日本人はこれらのカタカナ語を正しく理解できているのだろうか。これらの言葉の意味を共通認識できているのだろうか。表面上理解したつもりでいるだけなのではないか。

 

では正しく理解するにはどうすればいいのか。そこで出てくるのが「日本語化」だ。

 

では「日本語化」とは一体どのようなものか。先日筆者はfootballistaでお馴染みの林舞輝さんの講習会に伺った。その時に林さんは「劇場版名探偵コナン作戦をすべし」とおっしゃっていた。非常に身近で分かりやすい例えだった。2016年に公開された「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」。もし口頭でこの説明をされたならば大半の小学生はおそらくこの映画のイメージができないのではないだろうか。ただ「悪夢」という漢字を使えばどうだろう。誰もがイメージできるようになっているのではないだろうか。これこそが「日本語化」だと思う。

 

野球界では正岡子規が「日本語化」を行った。「ピッチャー」は「投手」、「バッター」は「打者」といった風に誰もが共通して理解できる言葉に置き換えた。日本で野球がこれほど広まっている理由の一つであることに間違いないだろう。

 

これと同じことを日本サッカー界でも行っていく必要があると感じている。例えば「デュエル」は「決闘」、「インテンシティ」は「強度」など。もちろん今例に挙げた「日本語化」が正しいとは限らない。「デュエル」は「1vs1」、「インテンシティ」は「密度」といった解釈もあるだろう。

 

ただ少し矛盾するかもしれないが最も大事なことは「日本語で考える事」だと思う。「日本語に置き換える」ことではない。考えて、共通認識を作り上げていく。何も全ての言葉を訳せと言っているのではない。ただ訳すのでは意味がないし、今の段階で共通認識できているような言葉(FK・CKなど)は全く必要ないからだ。「日本語化」において大事なのは言葉を聞いて誰もが共通認識できるような言語に変えていくことだ。つまり日本サッカー界の辞書をこれから我々が作っていかなければならないのではないだろうか。

 

この道のりは途方もなく長く険しいものだと思う。リアルタイムで次々と新しい用語が生まれてきているからだ。ただこれを疎かにし、曖昧なままで進めていくのはこれからの日本サッカー界の発展の妨げになることは間違いないだろう。