スポーツのち晴れ

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CL大躍進ローマのビルドアップと弱点

今季CL大躍進のローマ

バルサとの2ndレグは全世界に衝撃を与える結果となりました。

今日はローマのビルドアップとチームの抱える弱点を分析します。

 

基本フォーメーション

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司令塔デ・ロッシ

ローマのビルドアップはほとんどの場合デ・ロッシを経由します。

基本的にはボランチのポジションにいますが、時にはDFラインに加わったりとビルドアップを円滑に進めるために数的優位になるようポジションを取ります。

 

これぞポジショナルプレー!

 

デ・ロッシを経由するパターン以外では両サイドのCBが持ち上がるパターンがあります。この時は持ち上がったCBのポジションにデ・ロッシが入り、またインサイドハーフ(特にストロートマン)がアンカーの位置に入りCBのためのスペースを作るとともにデ・ロッシのポジションを埋めます。

下の図では右サイドですがどちらのサイドでも行われます。

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また パスの出し所に困った場合は両サイドのCBが高さのある2トップに向けてロングボールを蹴りこみます。2トップはインサイドハーフ(特にナインゴラン)にボールを落としてそこから一気に局面を打開しに行きます。

両CBはファンが左利き、ファシオが右利きなのでピッチを大きく使うことができ逆サイドのWBに向けたサイドチェンジもレパートリーの一つです。

ただこれらのビルドアップはポゼッションを上げるためというよりも、隙を窺い素早く攻撃するための準備であるといえるでしょう。

それはローマの志向しているスタイルが関係してます。

 

ゲーゲンプレスと縦に早い攻撃

ローマは最終ラインを高く保ち、ゲーゲンプレスで奪ったボールを縦に素早く展開、フィニッシュまでもっていくスタイルです。ポゼッションにこだわっていません。攻撃もシンプルです。

ショートカウンターの際は2トップは中央にずっといるわけではなく、サイドに流れることでインサイドハーフの飛び出しを促進させます。この時もう一人のCFとインサイドハーフはボールが展開されたほうにスライドします。またボールを奪った直後に両WBは高い位置を取りピッチを広げるとともにクロスの機会をうかがいます。

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一方自分たちがボールを保持している時は先ほど紹介したビルドアップを軸に縦に通す機会をうかがいます。2トップにパスが通ればインサイドハーフが飛び出すか、WBに展開してインサイドハーフとのコンビネーションで崩すかのどちらかのパターンが多いです。WBに1vs1の突破力ありません。ディフェンス重視。

試合が膠着状態の時に交代で入るウンデルは先発のシックより高さはありませんが推進力のある選手です。今期待の若手。攻撃にアクセントを加える役割で、より足元にボールを求めてそこからドリブルで打開していきます。ただ調子にムラがあります。

攻撃パターンがそこまで多くないためボールを持たされるのはあまり得意でないローマ。

秩序の取れた守備と弱点

リーグでは失点数が4番目に少ないローマですが弱点もあります。

ローマの基本はハイラインプレス。インテンシティーが高く全員がイメージを共有し強度の高いプレスを行います。

ただかなりラインを高く保つため、多くのチームがDFラインの裏のスペースを狙います。アリソンはスイーパータイプではないので1試合の中で何度か裏に抜けだされて決定的なピンチを作られています。

リトリート時はWBもDFラインに加わり、5-3-2のフォーメーションになります。中央の3人のCBはいずれも空中戦に強いため、中盤は中央突破をされないようにディフェンスし、相手にサイドからのクロスを入れさせてCBがはじき返したボールを回収しカウンターにつなげようとします。

しかし両WB(特にペレス)は攻守の切り替えが遅く、DFラインに加わるのが遅れることがよくあります。この時サイドの守備のためにCBが釣りだされるのでその裏のスペースを使われピンチになることが何度かあります。フロレンツィ使えばいいのに。

また中盤の人数が相手より少ないうえにデ・ロッシは運動量がそこまでないのでミドルシュートを多く打たれる傾向があります。チームとしてはアリソンがいるのでミドルはある程度止めてくれるという考えだと思いますが。

 

 

今回は大躍進を続けるローマについて書いてみました。

CL準決勝ではリバプールと熱戦を繰り広げてほしいですね!