スポーツのち晴れ

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ポグバが陥っているジレンマ

ポール・ポグバは間違いなく世界最高峰の選手になれる資質を持っています。

ユベントス時代に見せたものはまさにそれでした。

ただユナイテッドでの2年間では一部の時期を除くと本領を発揮出来ていないのが事実です。

今回はポグバのユベントス時代と現在のマンチェスター・ユナイテッド時代を比較してポグバが陥っている状況と打開策を探ります。

 

プロフィール

国籍 フランス・ギニア
生年月日 1993年3月15日(25歳)
出身地 ラニー=シュル=マルヌ
身長 191cm
体重 84kg

 

経歴

マンチェスター・ユナイテッド時代
2009年に下部組織に入団し、2011年にトップチームに昇格。

そして2012年1月31日のストーク・シティFC戦でプレミアリーグデビュー。

しかしわずか3試合の出場にとどまり、出場機会を求めてユベントスに移籍。


ユヴェントス時代
2012年10月20日のSSCナポリ戦で移籍後初ゴールならびにプロ初ゴールを決めた。2012-13シーズンは27試合に出場し5ゴールを決めてユヴェントスの連覇に貢献。
2013-14シーズンはシーズン開幕直後のクラウディオ・マルキジオの負傷によってスタメンを確保すると、マルキジオの復帰後もレギュラーとして活躍し35試合に出場し手7ゴールを挙げるなどチームのセリエA3連覇に貢献。その後もユベントスで活躍し、移籍市場の目玉に。

マンチェスター・ユナイテッド時代(現在)
2016年8月8日に5年契約で完全移籍でマンチェスター・ユナイテッドに復帰。

移籍金は当時のサッカー界における移籍市場史上最高額の1億500万€にボーナス500万€の1億1000万€。

 

恵まれた環境での躍動

いよいよ本題です。

ポグバが伸び悩んでいるというのは本当なのか。

まずユベントス時代を振り返ります

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圧巻の一言です。

ポグバは恵まれた体格とそれに似つかわしくないテクニックの両方を持っています。さらには運動量も豊富で前線に積極的に顔を出して得点を狙います。

ミドルシュートの威力と精度は現役世界最高なのではないでしょうか。

ポグバを語る際の「テクニック」という言葉は一般的な意味とは少し異なるのかもしれません。


ポグバの持つ「テクニック」は主にトラップやドリブル、ボールキープなどの自分で完結するプレーのことです。つまりポグバは自分を完璧に操れると評価したほうがいいのかもしれません。

 

ポグバはなぜユベントスで大きな成功を収めることができたのでしょうか。

それはユベントスが持ち味を最大限生かせるチーム作りをしたからです。

逆説的に言うとポグバがチームを変えたのではなく、ポグバのためにチームが変わったといえるでしょう。

もちろんこのように思わせる程の資質があること自体すごいですが。

ユベントス時代は3-3-2-2がフォーメーションでした。ユベントスは中盤の逆三角形にポグバを入れてその隣にポグバと同じような特徴を持ち、より守備的な選手を置きます(ビダルケディラ・ストゥラーロなど)一方でアンカーの位置にはゲームを組み立てられる司令塔タイプを置きました(ピルロエルナネス

また2トップは片方に落としたボールを狙わせるためボールの収まる長身選手(ジョレンテ・モラタ・マンジュキッチ)を置いて、もう片方にはラインコントロールがうまく囮の動きをして飛び出しを促進させれる選手を置きました。(ヴヂニッチ・テベス・モラタ)

頼もしいチームメイトに支えられポグバは覚醒しました。

 

活躍できる環境を作ってくれたチームとそれに答えたポグバ

 

両者の関係は円満でこのままなら遠くない未来にバロンドールを獲得するだろうといわれていました。

しかしここで大きな転機が訪れます。

マンチェスター・ユナイテッドへの復帰です。

 

マンチェスターでの憂鬱

モウリーニョの熱烈なオファーによって復帰したポグバ

移籍金が1億€を超えるということもあり期待値は相当高く、また多くの人がポグバはモウの戦術に完璧にマッチすると考えていました。(1億€は払い過ぎです)

しかしポグバは移籍初年度あまりインパクトを残せませんでした。

なぜならポグバを迎え入れる準備ができていなかったからです。

ポグバの適正ポジションはインサイドハーフです。というよりもそこ以外で本領を発揮することはありません。

一方でユナイテッドの基本フォーメーションは4-2-3-1でポグバに与えられたのはセントラルの一角かトップ下です。

ただセントラルではポジションが低いため攻撃にあまり参加できないうえに守備や組み立てにも力を入れないといけず、トップ下ではプレーエリアが狭く持ち味であるダイナミズムが出せないためどちらにおいても持ち味を発揮できませんでした。

消化不良のまま終わった移籍初年度。

 

ただ今シーズンに向けてチームは新たな補強をしました。

セントラルにチェルシーからマティッチを獲得、ポグバと並べます。

守備をマティッチに一任したポグバは今シーズン持ち前のダイナミズムでゴール前に顔を出したり、強烈なミドルを放ったりとより持ち味が発揮できるようになりました。

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随所に輝きを見せるポグバですが今のユナイテッドでユベントスの時以上のパフォーマンスを披露すし選手として成長する確率は少ないと思います。

なぜならモウのチームの攻撃はアタッカーの個の力に頼っており、ポグバを強大な個の力の一つとしか捉えていないからです。

モウがポグバに求めているものはユベントス時代に求められていたものとは異なります。

 

チームを動かす力でなく、ポグバ自身の能力

 

つまりポグバはチームの中心ではなく、武器の一つ

 

これがモウリーニョの考え方だと思います。

この考え方が正しいかどうかは別の話ですが、ポグバがここ数年成長できていないのは事実です。

じゃあどうするべきなのか。答えは簡単です。

 

監督が変わるのを待つか、移籍するか

 

この2択です。(個人的にはチェルシーへの移籍を期待します)

ただおそらくポグバはどちらも選ばないでしょう。

監督が変わる確率は限りなく低いうえ、移籍先としてポグバが魅力的に感じるようなチームはほとんど限られているからです。

 

モウリーニョとユナイテッドでの日々を続けていくであろうポグバ

果たしてそれはバロンドールへの道なのか、それとも...