スポーツのち晴れ

スポーツを軸にあれこれ書くブログです。

西野新監督の会見を紐解く

新しい日本代表監督に就任した西野朗

この時期に監督を入れ替えること理由はよく分かりませんが、それについてはこちらをどうぞ

nogia0810.hatenablog.com

 

ここでは昨日開かれた就任記者会見で気になった質疑応答をまとめていきたいと思います。

 

ハリルのサッカーを引き継ぐのか

西野監督にお尋ねします。これまでハリルホジッチ監督が構築しようとしていた縦に速いサッカーは引き継ぐのか。それとも違うものを求めていくのか。そして、これからのメンバー構成に関して、本田、香川、岡崎選手のような経験のある選手をどのように捉えていらっしゃいますか。

西野監督 ハリルホジッチ前)監督のスタイルは今までの日本のサッカーに足りない部分だったと思います。1対1の強さや縦の攻撃に対する推進力。これは今までのA代表だけではなく、各カテゴリーが世界に行って世界基準を知ったうえで少なからずそういうものが足りず、次のステージに進めませんでした。

 その部分をハリル監督は、世界基準、自らワールドカップに参戦した経験も踏まえた上で、デュエル、縦という言葉でシンプルなことを求めました。実際、内容に関しては高度なものでした。選手たちに強く要求していたハリル監督のスタイルというのは、間違いなく日本代表チーム、日本のサッカーにとって必要なことだったと思います。ですから、いろんな角度から考え、タイミングや質を上げたなかでそういうものを作り上げていき、1対1の場面でもそういうパワー的なところを要求していきたい。

 ただ、体格の面やフィジカル的なところの要素で戦えないところもあります。なので、別の角度からそういうものに対応しなければなりません。間違いなく必要なものに関しては、継続して考えていきたいと思います。ただ、日本のフットボールというものがありますし、今まで構築してきた中でやはり技術力を最大限に生かしていきたい。戦い方に関しても規律や組織的なところで結束して戦っていく強さ、化学反応をさせて戦える強さ。そういうものをベースにした上で戦い方を構築していく必要はあると思いますし、自分自身も必要だと思っています。

 

西野監督の発言自体は間違っていないと思います。フィジカル面で戦えない部分もあるでしょう。目指している方向性も間違ってはいないと思います。ただ西野監督(つまり協会)がこのような発言をするのはおかしいのではないでしょうか。この文面を見るとハリルの目指していたサッカーに賛同し、バックアップしていたようには思いません。ハリルと協会の信頼関係がなくなっていたのを選手のせいにして解任したように思えます。

 

攻撃的か守備的か

――日本の立ち位置は32チーム中、世界ランク55位でワールドカップ出場国では下位に当たります。その中で西野監督は攻撃的なサッカーも守備的なサッカーも両面やってこられたと思いますが、攻撃的なサッカーにチャレンジするのか、守備的なサッカーで勝ちにいくのか。どちらを選択されますか。

西野 ゲームというのはいろんな状況がありますし、オフェンシブに戦える時間もあれば、相手の総合的なチーム力によってディフェンシブな戦いの時間帯が多くなることもあります。そういう中で常に勝機を求めていき、ゲームの流れをコントロールできなくても、そういう勝負に対してここというところでの全体的な意識(を持たせる)。こういうことが出来れば、どんなチームに対してでも十分に戦えて勝機はあるというのを見せたい。

 これはスタートのメンバーだけではなく、いろんな戦術の変更であるとか、メンバーのスイッチも含めて考えていきたいと思います。当然、攻撃的に得点を生んでいくゲーム展開にしていきたいが、それだけではありません。スカウティングを行なった上で、ウイークポイント、ストロングポイントがどこにあるかを全体的統一した上で戦っていきたい。

 その中で出来ればオフェンシブな戦い方を求めてやっていきたいと思いますし、選手にもそういうスピリットでゲームに入ってもらいたい。間違いなくどんな相手に対してでも、勝機はどこかにあるので、統一感のあるゲーム運びをやっていきたい。FIFAランキングがそのまま反映されないのがサッカーの世界。日本チームは今までもたくさんそういう勝負をしてきたので、日本が対戦国にいろんなやりにくいことを仕掛けていく展開が増えれば、勝つ確率も上がってくるのではないかなと思います。

 

本筋と少しずれますが、攻撃的なサッカーがチャレンジで、守備的なサッカーが勝ちにいくものだという前提で質問すること自体おかしなことだと思います。ハリルのサッカーが勝ちにいくサッカーといわれていたのは相手を徹底的に分析してそれに合わせてプレーを変えるからであって別に守備的ではないと思いますし、大前提として守備的なサッカー=勝ちにいくサッカーというのが今の日本に蔓延してる問題だと思います。

本題の戻すとやはり西野新監督はオフェンシブに戦いたいらしいですね。対戦国にやりにくいことを仕掛けるといってるので状況によって変えると思いますが、基本的にはオフェンシブな戦いがベースになっていくと思います。

 

メンバー選考について

――ハリルホジッチ監督は今まで候補者のラージリストを作って絞り込む作業をされていましたが、西野監督も技術委員長としてそこに関わってきたと思います。今後残り少ない時間での選手選考は、今まで作ってきたリストをベースに考えていくのか、それともまったくまっさらにして、年齢などにこだわらずに選ぶ考えはありますか。

西野 出来れば、フラットな状態で考えたいとは思いますが、実際に監督の下でリストを作成している中でベースとなる選手たちは変わりませんから、これからもその選手をベースにして考えていくことがベストだと思います。グループとかユニットでの力も必要なので、そのなかで新しい選手も考えたいですが、チームを作っていく上では今出ているラージの選手をベースにした上で考えていきたいと思っていますし、それは自身の性格的なところでもあると思います。

 

メンバー選考についてもハリルのものを踏襲していきそうですね。おそらくはほとんどのメンバーはハリル時代と同じで、残りの数名を試しながら選んでいく感じになりそうです。非公式でも試合をやるといっていましたがどことやるんでしょう?噂では大学生チームなどともいわれていますがW杯の参考にはならないでしょう。Jリーグで選抜チームでも作ればいいのに。選抜チーム側もアピールになるでしょうし。

 

 

このように会見を振り返ると西野新監督の目指す方向性が見えてきた気がします。ただ依然として疑問なのは、協会がビジョンを持って代表強化に挑んでいるのかということです。ブラジルではポゼッションサッカーで負けたから次は縦に早いのを目指そうみたいな。通用した部分としなかった部分を仕分けしない。だから目標がふらついて強化ができない。

西野新監督がW杯でどのような結果を残すのか分かりませんが、日本が真のサッカー大国になるのはまだまだ先が長いですね。