スポーツのち晴れ

スポーツを軸にあれこれ書くブログです。

2018年 F1バーレーンGP 決勝 トロロッソホンダ奮闘記

予選では素晴らしい走りを見せたトロロッソホンダ

特にガスリーは中団グループで最高位につけ、5番手スタート、さらにハートレーも11番手スタートということでダブル入賞の期待も高まります。

 

明暗分かれるスタート

最高のスタートを決めたガスリーはターン1でリカルドを抜き4番手に上がります。その後抜き返されてしまい、後方のマグヌッセンにも追い抜かれてしまいますが、すぐにポジションを奪い返し5番手で1周目を終えます。

一方のハートレーはターン4でペレスと接触してしまい、10秒のタイムペナルティーを科されてしまいます。この裁定は厳しい。その後は順調に走行し、ハートレーは12番手で1周目を終えました。

 

絶好調ガスリー君

2周目になんとレッドブルが2台ともリタイア。ガスリーはハミルトンに抜かれてしまうものの、中団グループよりも速いペースで周回を重ねて5番手単独走行になり、15周目にピットストップしてソフトに履き替えます。中団グループではアロンソが1スットプ戦略を考えてミディアムに履き替えますが、他はガスリーと同じく2ストップ戦略を取ります。ピットストップ後も順調に順位を取り返していき、5番手に戻ったガスリー。

一方のハートレーは1回目のピットストップでタイムペナルティーを消費するも、順位を落としてしまい16番手を走行。その後もソフトを引っ張りすぎてしまったため大きくタイムを落としてしまいます。

 

歓喜の瞬間

34周目に2度目のピットストップを行ったガスリー。ソフトをはくと思いきやまさかのスーパーソフト。まだ20周ほどあるなかでリスキーな選択。この時点で前に出ることになったアロンソがそのまま1ストップで行こうと考えているなら厄介だなと思っていましたが、ピットに入り2ストップ戦略をとります。順位を上げるガスリー。さらにライコネンのリタイアにより順位を上げたガスリーは4番手を走行することになります。絶好調のガスリーはスーパーソフトで34秒後半~35秒前半で走ります。メルセデスと同じペース!その後も危なげなく走り、後続との差を広げたガスリーは見事4番手でフィニッシュします。

ハートレーは42周目に2度目のピットストップを終えると、中団グループよりも1秒以上速いペースで猛追。しかしポイント圏内には入ることができず13位でフィニッシュ。さらにレース後の裁定でフォーメーションラップ中に追い抜かれた場合は、抜かれたドライバーは最初のセーフティカーラインまでに順位を回復しなければならず、できなかったドライバーはピットレーンからスタートしなければならないが、ハートレーは従わなかったため、ペナルティーとして30秒が加算されます。このルールはよくわかりません。なんで抜かれたほうが損するんだ?この裁定により最終結果は17位となります。予選から踏んだり蹴ったりのハートレー

まさかの4番手フィニッシュにトロロッソホンダのスタッフは大喜び。ガスリーは胴上げまでされていました。

 

コメント

ピエール・ガスリー (4位)
「信じられない気分です。最高の一日になりました!トロロッソとホンダが組んで2戦目にして、4位に入れたというのは驚くべき成果で、とてもうれしいです。マシンは素晴らしく、チームには本当に感謝しています。マグヌッセン選手(ハース)とはいいバトルが展開できましたし、レースペースはすごくよかったです。不運にもレッドブルの2台がストップしてしまい、その後にライコネン選手もリタイアしたことで、チームが僕に4位のチャンスがあると伝えてくれて、最後まで全力を尽くしました。マシンは初日から素晴らしい感触で、今日は全開でプッシュできました。ハースを引き離すことが狙いでしたが、十分なペースがありました。この喜びが覚めるのにはもう少し時間が必要ですが、今夜はチームと思い切り楽しみたいと思います! 最高のスタートが切れて、ターン1ではリカルド選手(レッドブル)の前に出られました。その後のリスタート時にはマグヌッセン選手に前に出られましたが、抜き返さないとタイムをロスしてしまうし、後から追いつくのは難しいと分かっていました。一度前に出てしまえば、リードを守れましたし、タイヤをいたわりながらペースを上げていけたので、とてもうまくいったと思います。レースペースが素晴らしく、最高にハッピーです!」

ブレンドン・ハートレー (17位)
トロロッソにとっては最高の一日になりましたが、僕自身にとっては残念な結果に終わりました。スタートはうまく決められたのですが、ターン4でペレス選手(フォースインディア)と接触してしまいました。これでフロントウイングにダメージを負っただけでなく、10秒のペナルティーを受けてしまいました。ペナルティーさえなければポイント獲得も狙えるペースがあっただけに、フラストレーションの溜まる結果です。トロロッソとホンダのみんなのおかげで、メルボルンから大きく挽回することができました。これは、今後のレースに向けてもいい傾向だと思います」

フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
「4位というのは、ホンダとトロロッソ双方にとって素晴らしい結果だと思います。バーレーンには新たな空力パッケージを投入しましたし、ホンダも改善したパワーユニットを持ち込んでくれました。初日にピエールのマシンにアップグレードを入れ、メルボルンと比較してパフォーマンスが改善していることを確認しました。ブレンドンのマシンは前戦同様のセットアップにして、その違いを見極めようとしましたが、走らせてみるとすぐにCFD(コンピューターシミュレーション)と風洞実験で計算した期待値通りの成果があることが分かりました。土曜日は2人とも同じバージョンにしたところ、ピエールは素晴らしい走りで予選6番手。ハミルトン選手がギアボックス交換のペナルティーで降格したので、5番グリッドを手にしました。ブレンドンもいいパフォーマンスを見せてくれ、Q3まであと0.1秒に迫る11番手につけました。レースのスタートは2人ともかなり良かったと思います。ピエールは、1周目で4番手に順位を上げ、マグヌッセン選手とのバトルもうまく切り抜けて、最後までポジションを守り切りました。そんな走りの裏側では、タイヤの消耗と燃費のマネジメントをするためにスピードをコントロールしながら走っていたことも忘れてはなりません。ブレンドンは不運にもスタートしてすぐにペレス選手と接触し、最初のピットストップで10秒加算のペナルティーを消化しなければならなかったので、ポイント圏内でフィニッシュすることはできませんでした。後方のトラフィックに捕まってタイムロスし、前方集団に追いつくのは難しい状況でしたが、いい仕事をしてくれたと思います。我々が2回目のピットストップを行ってスーパーソフトタイヤに履き替える決断をすると、前との差をどんどん縮めていってくれました。あと4~5周あれば10位に手が届いたと思います。この結果にはとても満足しています。シーズン2戦目にして4位フィニッシュというのは、ホンダ、トロロッソの双方にとって、とても明るい兆しになりました。このレベルのパフォーマンスを維持していく自信があります。もちろん、今回はリカルド選手もフェルスタッペン選手もリタイアしての結果ですから、毎戦4位になれるというわけではありませんが、すべてのレースでポイントは狙えると思います。さくらにいる、ホンダの研究開発部門の皆さんにお礼を伝えたいです。彼らがオフシーズンに素晴らしい仕事をやり遂げ、パフォーマンスだけでなく信頼性も向上させてくれた結果、我々は上位で争うことができています。そして、ビスターの空力チームにも感謝しています。すべてのアップグレードが有効に機能し、本当にいい仕事をしてくれました。ホンダとチームのみんなによる、最高の仕事を称えたいと思います」

田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日はエキサイティングなレースの中で、両ドライバーともに安定したレースを見せ、2台ともに完走できたことに満足しています。特にガスリー選手は週末を通して非常に素晴らしいパフォーマンスを見せていました。ホンダとして2015年のF1復帰以来最高の4位という結果をもたらしてくれたことに感謝しています。ブレンドン選手については10秒停止のペナルティーを受けた影響で、13位(レース後17位に降格)という残念な結果になりました。開幕戦でのパワーユニットのトラブルの後、HRDさくらとミルトンキーンズにいるメンバー全員が、本当に懸命に作業を続けてくれました。その努力が今日の結果に結びついたと思っています。また、ここまでの信頼性改善と、トロロッソによるシャシーのアップデートにより、パッケージとしての着実な進化を感じています。今夜だけはこの瞬間を楽しみたいと思いますが、まだまだ始まりにすぎません。また明日からは、来週、上海での中国GPに向けた準備に全力で取り掛かります

出典元:https://f1-gate.com/tororosso/f1_41938.html

 

 誰もが驚く大躍進で見事4位をつかみ取ったトロロッソホンダ。ホンダにとっては2015年のF1復帰以来最高位。ダブル入賞とはならなかったものの、補って余りある見事な結果だと思います。この結果に結びついた要因として、アップデートやドライバーの腕はもちろんのことですが、今までと大きく異なるチームの一体感もその1つだと思います。今日のレースを見るとこれからの戦いにも十分期待が持てると思います。もちろんまだ不安材料はあります(ホンダPUの信頼性・新人ドライバーの腕など)。ただ今までとは違う雰囲気になってきているのは確かです。戦闘力は確実に上がっています。この素晴らしい結果を自信に変えて、上海でも最高の成績が残せるように頑張ってほしいです。